» S-Vol.3　ネットワークに助けられています

ネットワークに助けられています

新型コロナウイルスが流行し始めた2月末頃、新型コロナ感染予防対策で頭を抱える出来事がありました。

厚労省、東京都、国立感染症研究所感染症情報センター、東京都感染症情報センター、日本感染症学会、日本環境感染学会、、、

どこの情報からも、ぴったりハマる答えが探せず途方に暮れていました。

所属する施設は“介護の感染予防ネットワーク”に加入しています。ネットワークの代表者でおられる感染対策の専門家の藤井奨先生（O病院感染管理室長）に、施設開設前の感染対策研修でご講義を頂いていました。「何かあればいつでも相談して下さい」とお言葉も頂いていました。

とは言え、こんな時期なので、お忙しくて私どもの質問に答えて下さる時間などないだろうと思い、ご連絡するのを躊躇しました。しかし、他に頼るところもなく、意を決し藤井奨先生にメールをしました。

思いがけず、直ぐに返信が来ました。

文頭は『ご質問、ありがとうございます。新型コロナウイルス対策、頑張っていきましょう。』でした。“介護の感染予防ネットワーク”に加入させて頂いて良かったと、安堵しました。

メールには、返答内容と介護施設で成功した具体的な事例が書かれていました。また、マスクの作り方や、材料が購入出来る近隣の店舗まで書かれていました。これこそ、現場のニーズに合った具体的な支援でした。藤井奨先生の専門性の高さに敬服いたしました。

そして、文末には『ともに頑張りましょう』と、、、心強く感じました。今も同じ思いです。

まだまだ正体不明のウイルスと、施設内唯一の医療従事者として戦うには、感染症専門家の支援は強い武器になります。

頼もしい仲間と共に、気合を入れて戦闘態勢になれました。

藤井奨先生（O病院　感染管理室長）に心から感謝いたしています。

外部とつながる機会を得るのが難しい環境におられる福祉施設看護師が多いのではないでしょうか。

しかし、ネットワークを構築する事は、福祉施設看護師にとって、とても重要だと私は思います。