» ＜第2章＞Vol.15　コロナ禍により朝のミーティングを中止

コロナ禍により朝のミーティングを中止

今のところ、私のいる施設は新型コロナの感染者は幸いにも出ていない。

しかし感染防止に極力努めている積りであるが常に不安は付き纏う。

これだけ流行が長く続き、しかも晩秋となり、再び感染者の増加を知らされるといろいろと考えてしまう。冬に向かいウイルスが活動するには好条件の環境となっていく。

人が集まることは中止、面会も中止など様々なことを行ったが、各部署から参加する毎朝のミーティングだけは継続していた。

主に夜勤看護師の報告やケアマネ、相談室からの入退所の報告、介護職員などの欠勤者によるフロアーの対応などの報告が毎日約15分間行われていた。

「密」だという声もあったが職員はそれ以上にミーティングの必要性を感じ継続していた。集合する部屋は出来るだけ換気に心がけていたが気温が下がり寒さを感じるようになり、さらにインフルエンザの流行も気になる季節となった。

改めて考えてみるとやはり「密」なのである。思い切ってミーティングをやめることにした。

各部の連絡、報告などは各部署に任せることにした。

その代わり十分スペースのある一階のフロアーで中止していた月１回の職員全員参加の朝礼を再開した。

コロナ禍以前は円陣を作り円は小さいほうが良いと密に集まっていたが、今までとは異なり個々のスペースを十分にとりマイクを設置した。

必要な時は臨時に開催することにした。連携の為に必要であったミーティングの中止は残念だが、これにより各自の自覚を促し連携がより確かなものになればよいと思う。

またパソコンの活用も即刻考えなければならない。　

私は朝礼で今後の方針を話し、終わりに、コロナの影響がありますが、このような状況の時は各自が物事をよく考えて改革、改善の契機にしたいと思います。

「災い転じて福となす」。

色々と思い切って変えていきますのでご協力お願いしますと述べた。