» <第2章>Vol.4 老健の職員に思う

老健の職員に思う

 

 

 

 

我慢する仕事ではない。

介護の分野の仕事は何故か耐えるイメージがある。

何かの目標に向かって進むとき多少の忍耐は必要だと思うが、

介護の仕事は様々な利用者及びその家族がおり

日々それらに対応することに精いっぱいで余裕がなく

目標が立てにくいこともあるようだ。

更に職員が体調を崩し休んだりすると大変だ。

疲労の蓄積はよく考え目標を掲げることの妨げとなる。

どうしたら効率良く日常の仕事を行い、

利用者にゆっくり寄り添う時を作るかは大切な課題である。

介護の仕事は我慢する仕事ではなく、もっとやりがいを感じ、

日々ほのぼのとした嬉しさや楽しさのある仕事だと思う。

どうして我慢する仕事のイメージになったのであろうか。

 

 

お詫びをいう仕事ではない。

介護職員と仕事をするようになり、

よく耳にする言葉に「すみません」があった。

利用者が転倒する。家族に電話を介護職員がしている。 

何回も「すみません」の言葉が聞える。

高齢者は転倒しやすい、限られた人数で利用者を看ているのであるから

仕方ない転倒もある。

家族と職員が転倒しやすいことを共通の認識とし、

もし転倒してしまったら、先ずは医師の診察、そして家族への報告であるが、

転倒してしまったことを家族と共に残念に思い、

今どのような状態なのかを伝え、骨折疑いあれば即受診、

そして、どうして転倒したかよく調べ、その上で今後の対策を話せると良い。

家族によっては老健に入所しているのに転倒したことに

怒りや不快感を露にすることもあるようだ。

お詫びよりも起こってしまったことに対し冷静に対応し、

家族の心情を推し量るとともに今後の対策を検討したいものだ。

介護職員とこのことを話すようになり「すみません」の言葉を耳にすることが

少なくなった。

 

 

家族に迎合する仕事ではない。

色々な家族がおり、何かと注文を付ける家族もいる。

そんな時に「はい」とか「わかりました」「すいません」と

家族の要求に対し理不尽と思っても流されてしまう職員もいるようだ。

その結果、我儘な家族やクレマ-に苦慮することがある。

限られた職員で利用者を公平に看てあげなければならないことも必要であり、

家族に対しては柔軟なそして的確に対応できるように職員間の連携と

職員自身が日頃老健における介護について考えておくことが必要であると思う。

家族に教育出来るぐらいの立場になってほしい。

言葉のニュアンスが難しいが介護職は

一般に言われるサービス業とは全く異にするものと思う。

 

 

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