» Vol.50 老健に若い医師の参入を望む

老健に若い医師の参入を望む

 

 

 

 

厚労省がインタ-ネット上に出している統計、

「医師、歯科医師、薬剤師の平均年齢の年次推移、施設、業務の種別」の表を見て

なんとも言えない気持ちになった・・・

 

主に大学病院であると思うが、医師の病院勤務者の平均年齢は

30代であり、一般病院の勤務医は40代、診療所は50代であった。

 

老健はと見ると、60台であり、平成10年は平均年齢62.8歳で

その後、ますます年齢は上昇し平成28年の平均年齢を見ると

69.6歳であった。

 

予想はしていたが、実際に統計を見ると何とも言えない思いがした。

私もそうであったが、主に病院などの勤務を定年か、定年近くとなり

老健に勤めるのであろう。

 

その後は第3の道はなくなり、働くことが可能な限り、

老健に勤務することになるのであろうか。

老健は一方から見ると、医師の代謝に乏しくなり、しかも、

長く勤務することとなり、平均年齢は上昇しているのであろうと考えられる。

 

この平均年齢をみても、老健の管理医師の仕事が若い医師の

選択肢になっていないことが窺える。

高齢者の気持ちは高齢者でなければわからないこともあり、

高齢の医師で良いという考え方もある。

 

しかし、老健の医師が経営についての関心は少なからずあっても、

老健の意義、介護、医学的なことなどの関心に乏しいと感じている。

施設における医師の影響力は大きいのであるが、医師の年齢を

見ても他の分野である看護、介護、リハビリの状態を考え、ひと肌脱ぐ活力が

湧きあがることは望めないような気がしたのである。

 

 

高齢化社会となり老健の重要性は増し、医療上も様々な改善しなければ

ならないことがあり、活力ある若い医師に期待したい思いが湧く。

私自身の年齢も、平成28年の管理医師の平均年齢よりも

高いのである。

 

 

 

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