» Vol.49  大事な会議「判定会議」

老健施設入退所判定の大事な会議

「判定会議」

 

 

 

 

 

老健では週一回、「判定会議」と称し入所希望者が老健の適応であるか、

施設として対応可能かどうか検討され入所が決められています。

以前所属していた老健の場合ですが、会議前に入所依頼の窓口である相談室から

担当医が作成した診療情報提供書*が管理医師である私に届きます。

 

医学的に老健の適応として問題がないか診療情報提供書をじっくり読み、

頭の中で整理して会議に臨みます。

判定会議の開催は老健の制度上の義務になっています。

医療上、老健の適応ではないと思われても、家族の事情などを考慮し入所を

了承することもあります。

週1回の会議まで待てない場合は、相談室の職員が医師や看護師、介護職員等の

意見を聞き判断し対応します。

その場合でも後日必ず会議に提出し再確認します。 

 

判定会議には施設長、理学療法士、介護職員、看護師、事務、施設の

ケアマネージャー、相談室、栄養士、事務などが参加し、それぞれの立場から

意見が述べられます。

入所可能と判定されても、部屋や空きベッドの都合もあり、すぐに入所とならない

こともあります。

入所不可能ということになっても、「どうしたら入所できるようになるか」を

担当医や家族に伝えることも行います。

 

判定会議は一週間の間に、老健に入所の申し込みがあった人について検討するの

ですが、入所となると入所者の状態を考えてどの部屋のベッドが良いか、

入所時の食事介助はどうするかなども検討されます。

 

 

部屋によっては夜中騒ぐ人、神経質な人など様々で部屋の選択は

介護科長や看護科長が苦慮するところです。

判定会議では、いろいろな情報が出され入所後の参考にされます。

 

 

医師として、もっとも注意していることは、感染症の検査が行われており異常がないか確認することです

 

 

抵抗力が低下している高齢者の集団生活なので、医師として感染しやすい疾患の

有無には十分注意しますが、最も注意するのは肺結核であり、

3ヶ月以内の胸部レントゲン写真の所見は重要です。

 

梅毒、B型やC型肝炎ウイルスや、咽頭ぬぐい液のMRSAの細菌検査*の結果も必要ですが、これらが陽性であっても入所出来ないことはなく、入所後の対応の為に確認します。

 

 

判定会議は、在宅復帰という老健の任務を果たすためにも大切な会議です。

また利用者や家族を中心に、今後どうしたらよいかを模索する為にも重要な会議です。

特に、看取りまで家族が希望されているかどうかも推察や考慮がなされます。

 

入所後、出来れば2週間後、その後3か月ごとにしっかりとファミリーカンファレンス(ファミカン)と言われる家族や利用者と現場職員との会議を行い、家族と利用者との結びつきを保つことにより老健の使命である在宅復帰の可能性などを検討することになります。 

 

利用者から、気持ちの上で離れてしまっている家族を、利用者と共にあるべき状態

近づけるかは、大事なケアマネの仕事ですが、判定会議はそのスタートとなる会議です。

判定会議及びファミカンの充実と、検討された事柄を施設職員が共有することは、利用者や家族を中心にして治療や介護、看護、リハビリを考え行うことになり、時間をかけて利用者の在宅復帰への道が開かれる可能性及び、その先にある看取りまで考えることになります。

 

そして、それは職員のレベルやモチベ―ションを高めることにもなります。

 

 

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