老健における医療の戸惑い
老健の医療において戸惑いを感じることがある。
例えば、医療において口頭指示はいけないといわれている。
医師が看護師に指示するときに、言葉だけや電話などで行うことは
良くないことで、所定のパソコンのオーダリングシステムや指示簿に記載して
間違いがないようにすることが必要である。
しかし老健では、医師不在の休日など医師から、施設の看護師に電話をして
指示をすることがある。
医師が看護師からの電話を自宅で受けて、治療や検査の指示をすることもある。
そして休日明けにその指示を記載し、サインをすることがある。
医療としては問題があるのだが、医師不在の日も利用者に早期に治療や
治療の変更、追加を行いたい為である。
無資格調剤はいけないことになっている。
医師の指示で通常は薬剤師が調剤を行う。
しかし老健では常勤の薬剤師はいるが、当然、休日などは不在で、
その時は看護師が行ってくれる。
現場の看護師のリスクとならないように看護の役職者が出来る限り行っていた。
風邪などの薬は前もって常備薬としてステーションにそろえてあるが、
それ以外の薬剤が必要な時もある。
いけないことであるが利用者の治療を考えれば致し方ないし、
やらなければならない。
看護師もこの現状を解ったうえで行ってくれている。
規則よりも医療者として患者である利用者を早く良くしてあげたい思いである。
しかし一方、病院などの医療の現場では規則に反した医療過誤などには
厳しい処分がなされている。
現在、病院などで勤務している医師が、将来、老健を志しても
医療上の戸惑いを感じることがないようにしたいものだ。
病院と老健とは異なる陣容であり組織なので、老健としての医療について
従事する者が戸惑うことのないものにする必要性も感じる。
老健での勤務を志す医師や看護師が懸念を抱かない施設であってほしい。
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