» Vol.85 老健での臨床の魅力

管理医師として老健の何に臨床の魅力を感じるか

 

 

 

 

管理医師の役目は、診断され治療方針が決まっている利用者の管理と

されているが現状とは乖離がある。

利用者は入所後に新たな疾患の出現や罹患している疾患の再燃もある。

 

しかも高齢者は安定している状態は長くは続かず、感染症などの合併により

老化は更に進行するなど臨床の幅は広く深いものがあるが、

老健の個々の医師による対応は異なると思われる。

医師免許を有していれば管理医師になれることより、医師の経歴は様々である。

 

例えば産科医、外科医や内科医が管理医師になった時に、

それぞれの医師の利用者への対応は多様であると想像する。

内科医として現時点で感じている老健の魅力についてその一部を述べてみたい。

 

老健では高齢者を診るのであるが、長く携わってきた病院での臨床とは

大きく異なることを経験している。

高齢者、特に超高齢者の病態はいまだ未知の領域であり、

日々新たな臨床経験が得られる。

日常の薬剤の効果と副作用、検査結果などその概念は今まで診療した

年齢層の臨床とは異なることが多々あり興味は尽きない。

 

また、終末期の医療に携わるが、予想に反し超高齢者の生命力に

驚嘆することもある。

高齢者の臨床は地味な感じがすると思うが実はとてもエキサイティングである。

 

 

 

 

高齢者の15%に認知症が認められる。

年齢が5歳高まるとその有病率は倍増し、

95歳では80%が認知症と診断されるといわれている。 

当然、老健では認知症を診ることになる。

内科医として様々な認知症の疾患を診ることは興味深く思う。

 

ほとんどは内科疾患に罹患しており、治療は一筋縄ではいかないことがあり

絡まった糸をほぐす様に感じることがある。

認知症の診断や治療の進歩に学ぶことは多くあり、老健では様々な

認知症の疾患を診るので実学を学ぶことが出来興味深くやりがいを感じる。

 

認知症に限らず入院まで至っていない、或いは入院後の患者、

末期の状態を診る機会も少なくない。

認知症患者の日常を支えるために老健には、看護師はもとより

多くの介護職員がおり、彼らの介護力や観察力と共に詳細な記録は

診療に役立っており、高齢者の臨床像を的確にとらえ診ることが出来、

仲間として心強いものを感じている。

 

高齢者医療は一般に行われている医療と異なり、

終末期を考慮する医療も必要で、一般的医療を基盤に

更に考慮しなければならないことがある。

そこには行わない医療の考え方があり、ご家族の協力も必要となる。

 

看取りも加わってくるが、利用者のことはもちろんご家族に対しての考慮、

配慮が加わり医師としての重責と共に遣り甲斐を感じることが出来る場となる。

老健での遣り甲斐は得ようと努力すれば得ることが可能である。

例えば、利用者が肺炎となった時にこのまま老健で治療して改善の可能性があるか、

あるいは老健では難しいが病院で入院治療することにより改善に導く

可能性が高いかを判断するタイミングが大事であり、それにはご家族との連携も

必要である。

 

またスムーズに病院に受け入れてもらえるような対応も大切であるが、

職員や家族にそれらの一連の対応を評価してもらえた時などは

内科医としての経験が生かされていると思いうれしいものである。

老健は日常において医師は利用者や家族と触れ合うことが可能であり、

そのことは老健の日常の診療に遣り甲斐を感じることに繋がると思っている。

 

ほんの一部を記載したが、

病院は在院日数の問題、や専門分化がますます進んでおり

在宅生活が可能とは言えない状態で退院を余儀なくされる。 

一方では少子高齢化などにより、家庭での介護は難しいなど

より医療及び介護においても老健が更に重要な任務を担うことになると思われる。

 

それと共に老健の医師はますます重要な職種となり、

医師の対応により更に遣り甲斐を感じることが出来ると思っている。

 

老健でのある日、一人の発熱者もなく、転倒事故もなく、

看護師からも今日は落ち着いていると報告があった。

介護職員をみると何時もより笑いがあり、フロアーもまったりとした雰囲気である。

このような時も医師としての充実感を感じるのは老健だからである。

 

 

 

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