介護老人福祉施設(特別養護老人ホームで特養と呼ばれています)と
介護老人保健施設(老健)の違い。
特養は身体又は精神上著しい障害があるために、常に介護を必要とし
自分の家では介護を受けることが難しい要介護者が対象となります。
介護度では原則として要介護3以上が入所出来ます。
それに対し介護老人保健施設は、病状が安定しており入院治療する必要はないが
自宅で生活することは難しいので、治療を継続しながらリハビリや看護、
介護を必要とする要介護者が対象で在宅復帰を目指す目的で入所します。
二つの施設の大きな違いを簡単に説明すると、
特養は住むところということなのでしょうか、居室などのスペースは広く
指定基準がなされています。
老健は治療を継続して、現状より改善を目的とするところといえます。
それぞれの施設にはケアーマネージャー(介護支援専門員)がおり、
計画(ケアプラン)を立てます。
目的の違いから理解できると思いますが、利用者100人当たり
特養は非常勤の医師一人で看護師3人、介護職員は31人ですが、
老健は常勤の医師一人、看護職員9人、介護職員25人、
理学療養士または作業療法士が適当数で運営されています。
老健でリハビリを行ったが、老化の進行が進んでしまいこれ以上改善が
期待できない状態の時や、長期に入所しており家族が自宅に引き取ることが
出来ない時に特養の申請を勧めることがあります。
特養は社会福祉法人や、地方治自体が運営する公的介護施設で、
主に重症な要介護者が終の住処として暮らすところであると言われています。
医療上違いがあり老健は介護保険で包括化ですが、
特養の医療は健康保険が使えることです。
何処に入所するか病気の状態も考慮しなければならない時もあります。
施設において老健では、常勤医師である管理医師の影響は大きく、
特養では医師は非常勤であることより看護師の影響は大きく、
医師や看護師の在り方は両施設において医療のみならず経営にも大きく影響します。
私の知る特養の管理職に携わる看護師さんから感じ取れるのですが、
見方を変えると特養の看護師は意欲があれば欧米に見られる看護師の
采配や技量が発揮出来る感じがしています。
一般的な比較をしましたが、両施設とも個々の施設の在り方は幅広く
異なると思います。
二つの施設の在り方や連携は、今後さらに改善されるでしょうし、
そうでなくてはならないと思います。
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