» S-Vol.5 それぞれの立場で

それぞれの立場で

 

 

 

5月1日、東京都福祉保健局より東京都社会福祉協議会へ『家族介護者等が新型コロナウイルス感染症に感染した場合の在宅高齢者の積極的な受け入れ』の連絡が来ました。

既に、コロナ感染疑いや、軽症で入院先が見つからない高齢者を施設で対応する事を想定し、どの施設も準備していたと思います。

 

所属している特養は、在宅高齢者の生活を守る為に、ショートステイは縮小することなく受け入れています。受け入れ前日の体調確認・当日送迎車に乗る前の検温・到着後個室で看護師による体調確認の3段階チェックで、水際対策を講じています。

 

ショートステイは、特養・老健・有料老人ホーム・ショートステイ専門施設で利用できますが、平常時から各施設で受け入れ体制が違うようです。

 

例えば、老健施設は、診療情報提供書を基に、受け入れ可能か検討される。

特養のショートステイは、診療情報提供書が必要なく、家族とケアマネージャーからの医療情報で相談員が受け入れ可能か判断している施設も多いようです。

 

また、特養ショートステイでは、現在処方されている内服薬とご家族から聞いた疾患が合わない事があり、再度ご家族に確認をすることがあります。

話を伺うと、医師から診断名について知らされていないケースもあります。

 

医療情報が乏しい高齢者の健康管理(ショートステイ)を行う難しさに、特養看護師なら、誰でも一度は匙を投げたくなるのではないか。

そして、匙を投げず、可能な限りの安心安全な健康管理方法を探し、在宅高齢者の生活を守っておられるのだと思います。

 

各施設で新型コロナウイルス感染対策マニュアルが作成されていると思いますが、東京都社会福祉協議会から全国老人福祉施設協議会と数施設のマニュアルが情報提供されました。

 

所属施設も新型コロナウイルス感染対策マニュアルの作成は、情報が流動するので苦心しました。ケアの現場が困惑しない工夫として、ケア場面が必要な内容のみを抽出した感染対策ケアマニュアルを別紙で作成しました。

 

資格・経験値・国が異なる介護職員が迅速に実践できるよう、実際に使用する物や場所の写真が大半を占める(文字少なめ)内容とし、常に確認できるポスターにしました。場面別に、隔離開始時のゾーニング(清潔度別区域分け)、感染対策ケアマニュアル(出勤・勤務中・休憩・退勤)の2種類作りました。

 

このマニュアルは特養看護師の専門性の高さ無くしては作成出来なかったと思っています。仕上げが肝心。このマニュアルの周知は難易度の高い異文化交流です。やりがいがあります。

 

 

チームでコロナと戦い続けていますが、ソーシャルディスタンスを守る為、休憩時間の和やかな雰囲気も欠け、職員も疲労気味です。

 

そんな中、看護学校の同級生から、救急外来でコロナと戦っていると知らせがありました。

 

看護学生時代に阪神淡路大震災がありました。

「被災地で今必要とされている職業である」と先生が語られたのを思い出します。

 

 

使命感を持ち、それぞれの立場で誰かの命を守っている方がたくさんいる。

私は、生活の場の看護師として役割を果たしたいと思います。

 

 

 

 

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