老健施設 終末期のリハビリ効果、意義
若い人が骨折し、手術後リハビリが行われ不自由なく歩行出来るようになると、患者も理学療法士も満足感が得られると思う。
しかし、高齢で認知症もあり、だんだんに衰えていく人のリハビリは満足感が得にくい。
進行の度合いが緩やかになったとしても、進行しているのでリハビリの効果を客観的に評価することは難しい。
どこに理学療法の「ヤリガイ」を求めるのであろうか?
正解は不明だが、以下のごとく考えてみたことがある。
人間と植物との大きな違いは、動くことが出来ることである。
目的に向かって考え動けることは人間らしいことの根本的なことだと思う。
終末期の状態で動くことが出来ない人を、理学療法士が関節の拘縮が進行しないように、褥瘡が出来ないようにと体位交換したりマッサージすることは人間の基本的なことを行っているではと思われる。
動かす事により鍛え改善させる考えは必要なく、心地よいと思われることを利用者の状態をよく観察しながら行う事であると思う。
人が人を動かすことは他者との交わりであり他の生き物には出来ないことである。
これが終末期におけるリハビリの意義と思うがどうであろうか。
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