高齢者とウォーキング 誰にも話さないこと・・
若い時は近くの公園をジョギングよりも速いスピードで走ったものだ。
ほとんど何も考えない無の状態で走ると、何とも言えない爽快感につつまれた。
高齢者となり次第に走れなくなり、いつの間にかジョキングからウォーキング(散歩)になった。
ウォーキングになるといろいろなことを考えるようになった。予期しないことが頭に浮かぶこともある。
今まで関心がなかったことに対して興味を持ち、空がきれいだとか、こんなところに花がとか、あの人は何を思って歩いているのかなど思い、若い人が運動しているのを見ると何となく楽しくなったりもする。
もう若い時のようには走ることが出来ないのだが、悲観的な気持ちになることはない。ジョギングとは異なり、ウォーキングは興味があると躊躇することなく立ち止まる。
何故かウォーキングの時に感じたり、考えたりしたことは誰にも話さないことがほとんどである。
高齢者も同じではないかと思った。
年齢を重ねることにより、若い時には感じ考えもしなかったことが頭に浮かぶことは時として驚きである。
歳をとることは、精神的にも肉体的にも制限されていくことである。制限が加わるにつれて、一方では物の見方も変わり、今までとは違う事に広く興味を抱くようになっていると思う。
健常人から見ると、不自由な単調な生活を送っている老健の利用者(高齢者)は我々には想像がつかない事に関心を持ち感じているのかもしれない。
でも誰にもそのことを話さないだろう。
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