暮れのある日
年末となり、施設では恒例になっている餅つきが行われた。
通所のフロアーをはじめとして、2階から5階まで階ごとに餅つきが行われる。
誰かが家から持ってきたと聞いたことがあるが、
臼(うす)と杵(きね)が揃っている。
調べたら杵は2種類で、竪杵(たてきね)と横杵(よこきね)で、
竪杵は手杵(てきね)とか兎杵(うさぎきね)とも呼ばれ、
横杵は打杵(うちきね)と呼ばれている。
私は丁度、2階に来られたご家族の面談が終わったころで餅つきを
見ることが出来た。
リハビリの若い理学療法士、事務員、事務長 管理栄養士などが行っていた。
事務の人が写真を撮っていた。
利用者の家族に見せるために何処かに貼るのだろう。
施設の職員は貼るのも趣向を凝らし趣味もよく感心させられることが多い。
餅つきの最初は職員が威勢よく行い、調子の出たところでグルッと囲んで
見ていた利用者の3から4人を職員が誘導し介助して行った。
掛け声あり、笑いありで盛り上がった。
なにより皆が嬉しそうであった。
餅は鏡餅を作り施設内に飾り、食べないようである。
短い時間であったが良い気持ちになった。
意外な利用者が餅つきをやりたいと申し出たことも愉快であった。
きっと幼い時のことを思い出したのであろう。
部屋に戻ってパソコンに向かい、今年も終わりだなと思った。
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