日曜日
私が勤務する老健では日曜日は医師不在である。
これは何処の老健も同じようである。
そこで、日曜日前に予め治療のオーダーを出しておく。
薬剤師さんも休みなので薬もきれないように処方をしておく。
これらは休み前に看護師がいろいろ協力してくれる。
休日にデパート等へ行き、妻が買い物しており、待っているときなど、
フッと施設の利用者の状態が気になるときがある。
前日、高熱が出て治療を開始したが、今日の状態はどうか?などである。
早速ケータイで電話すると看護師が出てくれ、電話の向こうで看護師は
電話の意味を察知し、
「○○さんは熱が下がって今日は食事5割ほど食べられました」。
など報告してくれる。
利用者の状態が悪い時は、必要なら治療の追加や変更のオーダーをする。
看護師の対応はテキパキとして気持ち良い、短い電話だがお互い冗談を
言う時もある。
「休日なのに先生ありがとう」など言われると嬉しいものだ。
休日なので仕事を離れて病院や施設のことを考えなくてよいのに、
電話をすることがある。
患者の状態が良いといいのだが、悪い時は電話後なにかやっていても
気になるものだった。
何時頃からであろうか、患者の様態が気になり電話しその後、
そのことから切り替えが出来るようになっていた。
治療を追加しても変更しても、効果判定は時間が必要で
あとは休み明け診ればいいと判断し、電話後、また自分のプライベートな時間
に切り替えて過ごせるようになった。
思えば、もう医師になって半世紀以上経っており慣れなのであろうか。
このようなことを思うと患者の様態が気になり、
夜中にまんじりと出来なかった若かった自分が懐かしい。
まずはコンサルタントにご相談下さい
先生の貴重なご経験を生かすにはまず、
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