新型コロナ感染症から老健を守る
コロナ対策の為、老健で勤務する我々は戦々恐々の毎日を送っている。職員を介しての感染を防ぐためにスタンダードプリコーションの徹底を朝のミーティングで感染対策委員長の看護部長は何度も話している。施設において、もし一人でも発症したらと考えるととても不安である、利用者は高齢者でしかも何らかの病気があり治療を行っている。嘗て他の施設で経験したインフルエンザの集団発生の大変だった状況を思い出すが、コロナはインフルエンザよりズーッと手ごわい。その感染力は恐ろしいし、予防注射や有効な治療はまだない。人により症状に大きな差があり、死に至るのも怖いし、無症状の感染者が周囲に感染させることも怖い。ウイルスからいかに逃れるかであり、攻撃できない状態である。光の見えない危険な闇の中を慎重に歩んでいるように感じる。
ご家族の面会は余程のことでない限り禁止とした。禁止してもう1か月が経過して2か月目となった。これで終わりにしたいが、果たして解除できるかどうか。
利用者が家族に会えないのでメンタル面での負の影響が認められた。また利用者に会えない家族の不満もあった。手紙などによる十分な連絡にも関わらず家族はほんの少しなのだからいいだろうと立ち去らず職員は説得に苦心したことも少なくない。職員を睨みつけて帰った家族もおられた。利用者の感染防止の為には職員の毅然とした対応が求められる。しかし一か月以上経つとそうゆうこともなくなった。利用者の為に毎日行われていたボランティア活動も中止となった。フロアーを見ていると静かで何となく利用者や職員は寂しく元気がないように感じてしまう。もともと家族の絆を大事にしたいという思いがあり、施設に長期間入所している利用者が家族とのふれあいが少ないことを憂慮していた。ほとんど利用者に会いに来られない家族も少なくない。面会禁止となり、家族との絆がさらに疎くなるのではと懸念する。今、施設として行っていることは利用者に対する思いと相反することであり、そのギャップが大きくなるのは辛い.
そんな時にご家族より我々の大変さへの感謝が述べられているお手紙をいただいた。職員に見せたら大変感激していた。早速、平穏に過ごされている利用者の状態を含めて返信した。
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