高齢者の食事量
今までと同じように食べる必要がなくなったという考え
終末期を迎えようとしている利用者が徐々に食が細くなっていった。
看護師、管理栄養士や、ST(言語聴覚士)から高カロリーの補助食品を追加したい
と相談され、話し合われ、行うことになった。
「補助食品を三分の一ほど飲まれた」と職員はうれしそうであった。
食事を食べなくなったのは、今までと同じように食べる必要がなくなった或いは
食事を体に取り込み栄養を利用できる力が無くなってきた、という考えも
必要ではないかと思ったのです。
私はすっきりしない気持であった。
回復可能な疾患で、栄養状態をよくすれば改善が期待されるなら意味があるが、
終末期の人で老衰と言える状態である。
全身の代謝も低下し、殆ど動けなく以前のようなカロリーは必要なくなった状態で
補助食品を加える意義があるのかということです。
少しでも食べればよいと思い、食べてくれること、それが施設の職員や利用者の
家族にとって喜ばしいことであることに私の考えを押し通すことに躊躇しました。
食べられない、食べないのではなくて今までと同じように食べる必要がなくなった
ということではないかと思いました。
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