老健施設 相談室の在り方に対する老婆心
相談室は法的に業務内容の規定はないと思います。
それゆえ、施設によって業務内容は異なっているようです。
相談室は様々な職種と接するので、相談室の在り方は職員の連携や施設の雰囲気に影響を及ぼします。
老婆心ながら、「相談室の在り方」に思いを致してみました。
利用者の家族を思いやる気持ちは大事ですが、家族の我儘に迎合することになってはならないと思います。
勇気がいることですが、施設の決まりに沿ったメリハリをつけた対応が大事だと思います。
また、いろいろな家族がおられますが、公平に対応する心構えが必要です。常識ある家族は理解してくれると思います。
一方では施設の職員への配慮も大切です。
現場をよく見て理解していない為に、現場職員との間にズレが生じることがあります。
利用者や家族と、現場職員とのバランスをとる立場にあることを知っておく必要があります。
介護度の高い利用者が多い状態の時に、少ない職員で四苦八苦して対応しているときに更に介護度の高い人が入所すれば現場はパンクすることになります。入所前の判定会議が機能していないとこのような状態に陥ります。
相談員には介護の経験者がいる場合があります。
誰でも自分の過去を美化する傾向があり、これぐらいは私だったら出来るというような気持ちに陥りやすいものです。これも現場からの反発を招きます。このようなことも現場と相談室の相互が理解しあった連携により防げると思います。
相談員は経験期間が長くなるに従い、医療上の知識も得ることになります。
そうなると相談員が医療に介入しがちになります。医療は資格を得たものが行い重い責任を伴う職種なので十分な注意が必要です。
ベッド利用率が芳しくない状態に陥った時に、施設内の連携が取れていないと相談室のみが苦労することになります。
そのような時こそ施設全体でどうしたらよいかを検討すべきであり、そう出来るようにしておくことが肝要です。
老健の改善に相談室のレベルアップはとても大切なことです。
また老健の任務である在宅復帰を促進するためにも、相談室の業務を明確にする必要性を感じます。
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