» Vol.34 言語聴覚士(ST)

言語聴覚士(ST)は老健で重要な役割を担っています。

 

 

 

 

言語聴覚士:Speech-language-Therapist:は

老健の現場ではSTと言われています。

 

リハビリの中では、新しいとされる領域で国家資格を有する専門職です。

 

老健のリハビリの中にこのような資格を持っている人がいることは

あまり知られていないようです。 

どのような仕事かというと、言葉によるコミュニケーションには

言語、聴覚、発声、認知などの機能が関係しています。

病気や事故、発達上の問題などで、これらの機能が損なわれることがあります。

 

「言語聴覚士」STは、このような問題の本質やどうしてこのようになったかを

明らかにして、対処を見出すために検査や評価を行い、

必要なら訓練、指導、助言、等の援助を行います。

 

老健の現場をみると、STが関与する一番多いのは嚥下障害です。

しっかりした評価をして、どのような食事であれば誤嚥しないかを考え行います。

 

水分摂取も、トロミを付けるなどの工夫です。

この工夫は効果的で嚥下の機能を鍛えることにもなります。

 

高齢者の嚥下は日によって変化することがあり、そのようなときには

体調も当然関係しており、医師、看護師や介護職員からの情報が大事です。

連携により、評価よりも一段上の試みを行うチャレンジも可能になります。

 

このチャレンジはチームワークが必要です。

誤嚥性肺炎などのリスクを伴うことなので、チームワークが出来ていない

ところでは意見の一致を見ず職種間に亀裂が生じることがあります。

利用者と接し、嚥下機能だけではなく、常に経過を含めた全身状態を見ることが

必要だと感じます。

 

嚥下機能は体の一部なのですから、当然のことと思います。

 

 

 

 

 

 

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