「幸せの小径(こみち)」
以前、勤務していた老健の建物の隣に公共施設があり庭が比較的広く、一週300mぐらいの小道があった。
その施設の許可を得ているので、家族は車椅子を押して利用者を散歩に連れて行くことが出来た。一周、ほんの10分ぐらいであろうか、帰ってきた利用者の幸せそうな顔、家族が帰れられた後も次の日も嬉しそうにその話しをされていた。
忙しい職員が時間を割いて、天気がいい日に「先生、〇〇さんを散歩に連れて行きたいので、いいですか」と言われる。
頭の中で体調に問題ないことを確かめて「それはいいね」という。
職員が選ぶ人はあまり家族が来てくれない人やこのところ元気がない人のようだ。
10分ほどして帰ってきた看護科長さんが「先生、〇〇さんが道端の花を見て 『きれいね』と言われ涙ぐんでいた」と感激し目をウルウルさせながら報告してくれた。
私はあの認知症の〇〇さんがと驚き、そして幸せな気持ちになった。
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