「管理医師の ジレンマ」
施設により異なると思うが老健施設の利用者の中に長期入所者がかなりおられる。
しかし厚生省令では、老健は「その者の居宅における生活への復帰を目指すものでなければならない」と明記されている。
老健の意義に志を立て入職した人は多いと思う。
特にリハビリ、介護職員、看護師は、在宅復帰の目標が明確であれば、より意欲的になると思う。
ところが、利用者が目標に達しても、或いは目標達成が困難となっても、退所はままならず、時は過ぎ、その間日々利用者の老化は進み、在宅復帰など考えられない状態となってしまうことを経験する。
このような例が多くなると職員のモチベーションを考える余地はなくなり、これは職員の離職や不足と関係がないとはいえない。
しかしながら、今も経営的には長期入所利用者はベッドの利用率を高めるメリットがあるようだ。
管理医師としても、施設の方針と現場との乖離を感じることもあり、
dilemma(ジレンマ)となる。
その度にいろいろと考え対応せざるを得ないのであるが、そのような時、
「甘え」「自助努力」「規律」「同情」などの言葉が頭をよぎる。
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