老健施設における睡眠薬の服用と睡眠
老健施設の利用者の訴えでよくあるのは眠れないので薬がほしいというのがある。
夜中に起きてその後、眠れないからとか、3時には目が覚めてしまうので
朝までじっくり寝たい等と言われる。
よく話を聞いて、
「それだけ眠れば十分、横になっているだけで同じ効果がありますよ」
「周りで皆が寝ていると寝らなければと焦るのでしょう」と言うと、
「そうなんですよ」など話される。
結局、薬は出さないことがほとんどです。
夜勤の看護師や介護職員に確認するとほとんどの人は良く寝ている。
入所時に眠剤を希望した利用者を観察していると、眠剤なしで過ごされている。
利用者にとって施設の1日は規則正しく高齢者にとって結構忙しいので、
程よい疲労が良い睡眠をもたらしていると思われる。
睡眠薬の副作用も恐い。高齢者は代謝が著しく低下している人がいるので
薬が代謝されずに残ってしまうこともある。
いろいろの薬も飲んでいるので、それらの薬の影響も無視できない。
薬によっては眠剤の代謝を妨げることもあり、体内に眠剤が残る原因となる。
老健に勤務し眠剤の副作用により転倒の危険性が増すことを実感した。
魂の抜けたような顔でいつもドロッとしていた人が、眠剤を中止して
見違えるようにシッカリされた利用者もいる。
老健で高齢者を見ていると規則正しい生活が睡眠に大切なことが解る。
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